【質問受付中!】教えて!佐藤先生 睡眠時間と認知症の関係は?

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こんにちは、編集部Hです。認知症の専門家にお話を聞くこのコーナー、今回は、読者の方からのご質問に回答します。東京都立産業技術大学院大学で、認知症・神経心理学講座 特任教授をされている佐藤正之 先生にお話を聞いてまいりました。佐藤先生には、脳検の監修もしていただいています。

 

質問

睡眠時間と認知症についての質問です。
脳内にはリンパ管がない代わりに、睡眠中は細胞間隙が拡大して、アミロイドベータ蛋白の脳脊髄液中への排泄を促す、と聞きました。
これはつまり、睡眠時間が短いとアミロイドベータ蛋白の蓄積がされやすく、アルツハイマー型認知症になりやすいということでしょうか?
また、生まれついてのショートスリーパーの場合もこの事は言えますでしょうか。ショートスリーパーの方がロングスリーパーよりもアルツハイマー型認知症になりやすいという知見などございましたら、ぜひご教授下さい。
※編集部注:アミロイドβ(ベータ)」は脳内で作られるたんぱく質の一種で、アルツハイマー型認知症の発症に大きく関わっていると考えられています。

(ペンネーム:扇風機フル回転でも汗ダラダラさんより)

 

佐藤先生からの回答

睡眠時間と認知症との関係については、少しずつ報告が増えてきています。
本邦の久山町研究では、睡眠時間5〜6.9時間を基準とすると、5時間未満の人や8時間以上の人では
アルツハイマー型および血管性認知症の発症リスクが高まることが示されています
(Ohara, J Am Geriatr Soc, 66: 1911-1918, 2018)。
このことから、睡眠時間が極端に短い・長いひとは、認知症の発症リスクが高まると言えます。
ただし、個人差がありますので、個々の例についてその人の睡眠時間が短いからと言って、
将来必ず認知症を発症するとは言えません。要は、日中に活動的に暮らし、
かつ必要十分な休息と栄養をとることが、脳を含めた心身の健康の維持のためには大切ということだと思います。

 

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